10月31日、専念寺で開催された「お寺で生き活き終活セミナー...
2026/11/05
10月31日、専念寺で開催された「お寺で生き活き終活セミナー」。
私が担当した「人生100年時代の安心設計」では、最初に紙芝居「ぼくのおじいちゃん」をご紹介しました。
主人公のこうたくんは、パパ、ママ、おじいちゃんと一緒に暮らしています。
おじいちゃんが認知症と診断され、施設に入所することに。
ところが、おじいちゃん名義の預金を引き出すことも家を売ることもできませんでした。
パパとママは親戚に頭を下げてお金を借り、その後の費用のことで夫婦喧嘩も増えてしまいます。
「おじいちゃんが認知症になっただけなのに、こんなことになるなんて……」
紙芝居を読み終えたとき、会場からこんな質問をいただきました。
「こうたくんのお家は、何をしておけばよかったのですか?」
とても大切な質問です。
実は、認知症と診断されたからといって、必ず銀行口座が凍結されたり、家の売却ができなくなるわけではありません。
問題になるのは、契約の内容や結果を、ご本人が理解して判断できるかどうかです。
判断能力が不十分な状態で、家族が自由にお金を引き出したり、売却できるわけではありません。
では、どんな準備ができたのでしょうか?
🌿 元気なうちに考えておきたい3つのこと
① これからの暮らしと財産について、家族で話し合うこと。
もし施設に入ることになったら、自宅はどうするのか。費用はどう準備するのか。
② 財産の状況を整理しておくこと。
預貯金、不動産、年金、保険などを確認し、将来必要になる費用を考えておくこと。
③ 将来の財産管理の方法を検討すること。
任意後見契約や家族信託など、ご本人の希望や財産の状況に合った方法を、判断能力が十分なうちに検討しておくこと。
もちろん、すべての方に同じ制度が必要なわけではありません。
大切なのは、認知症になってから困るのではなく、元気なうちにご本人の意思を確認し、家族で準備しておくこと。
認知症への備えは、ご本人の財産を守るだけではありません。
ご本人の望む暮らしを守り、家族の安心を守ることにもつながります。
セミナーでいただいた一つの質問から、改めて「備えることの大切さ」を感じました。
🌸 皆さんのご家庭では、もしものときのことを話し合っていますか?
一般社団法人 日本認知症資産相談士協会 奈良支部
認知症資産相談士・行政書士
松塚 百合恵
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