相続人から外すことはできるの?【奈良で行政書士をお探しの方】
2023/11/09
こんにちは。奈良の行政書士法務ルームです。
相続人の地位を法律の制度によって奪うこと、これを相続人の廃除といいます。
相続人の廃除とは、相続人から虐待を受けたり、重大な侮辱を受けたりしたとき、またはその他の著しい非行が相続人にあったときに、被相続人が家庭裁判所に請求して虐待などした相続人の地位を奪うことをいいます。
相続人廃除の手続き方法は
①被相続人が生前に自分で家庭裁判所に相続人廃除の申立てをする
②遺言書で相続人廃除をする
遺言書に廃除の事項を定め、選任された遺言執行者が本人に代わって家庭裁判所に相続人廃除の請求することになります。他の相続人はできません。
以前、この制度を利用しようとしたことがありました。 娘夫婦による母親の虐待です。自分たちだけ外食し母親には
炊飯器にご飯だけ。お風呂にも入れないように栓を隠す。面倒を見ているからと自分たちの生活費を要求する等。自分の母親にこんなひどいことができるか!と思いました。娘家族に自分の遺産を一切渡したくない!と相談を受けて、家裁に相続人廃除の申立てをしてもらいましたが、認めてもらえませんでした。虐待の程度や頻度、大怪我をさせられたなど慎重に審査されるため認められるケースは多くないそうです。
なので、その内容と遺留分の減殺請求をしないでほしいという文言をいれた公正証書遺言を作成しました。遺留分を考慮した遺言書を作ることもできましたが、本人が望みませんでした。将来、相続が発生したときに、ご本人の想いが伝わることを願っています。
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